この記事では、シマノの密巻き汎用スピニングリールを使いこなすコツを5つ紹介します。
まだ洗練されていなかった20年前のスーパースローオシュレートを工夫しながら使い、現在も22ステラで密巻きを使い続けている筆者。
そんな筆者が今現在も実践している方法は以下の通りです。
方法5選
- 極端な太さのラインは避ける
- ラインを巻きすぎない
- 糸巻き形状を平行~緩めの逆「ハの字」に調整する
- フェザリングで余分な糸ふけを出さない
- テンションを掛けてラインを巻き取る
22ステラのみならず、密巻きのリールを使用する際にお役立てください。
➀極端な太さのラインは避ける
極端な太さのラインは避けましょう。
スピニングリールでは、投げたルアーがラインを引っ張ることで、スプールに巻き付けられたラインが順番にばらけながら放出されます。
そのとき極端に太いラインだと、投げたルアーがラインを引っ張る前に、スプールに巻き付けられているラインがたるみます(ラインのハリがあるため)。
それを放出されていくラインが拾ってしまってトラブルになります。
逆に超極細ラインなどの場合も、巻き付けのテンションが緩くなりがちでトラブル率があがります。
ですので、極端な太さのラインを避けるとライントラブルの可能性を下げることができるというわけです。
②ラインを巻きすぎない
メーカーが推奨糸巻き量より多く巻かないでください。
ラインの巻きすぎは、どんなリールでもライントラブルのもと。
特に密巻き機構を搭載するリールでは注意が必要です。
シマノスピニングリールの取扱説明書では、スプールエッジまでラインを巻いてくださいとの記載がありますので、それを遵守しましょう。
シマノスピニングリールの取扱説明書より
ですが、糸巻き量が少し少ないのは問題ありません。
筆者は20年前の密巻きではトラブル回避のため、わざと少ない糸巻量で使用していました。
トラブルが怖い方は、スプールエッジぴったりより、ほんの少し糸巻き量を減らすことをおすすめします。
これによりラインがどばっと放出されトラブルになる可能性を下げられます。
問題になるのは巻きすぎの方です。
特に密巻きリールはラインの放出抵抗が少ないために、スプールエッジより多いラインはまず間違いなく一気に放出されトラブります。
欲張って糸を巻きすぎると100%ライントラブルが起き、結局ラインを失いノットを組み直す羽目になります。(筆者も一度やらかしました)
- ラインはスプールエッジまで巻く
- 糸が少し少ないくらいは大丈夫
- 多めに巻くのは絶対NG
これだけ覚えて実践していただければ、ライントラブルが発生する確率をかなり減らせます。
③糸巻き形状を平行~緩めの逆「ハの字」に調整する
糸巻き形状は平行~緩めの逆ハの字に調整しましょう。
なぜなら、ハの字型になってしまうとドラグノブ側のラインがばらけやすくなり、そのばらけたラインを放出中のラインが拾って絡まってしまうからです。
下図のシマノスピニングリール取説の写真を見やすくしたものです。
参考にしてください。
シマノスピニングリールの取扱説明書より
気を付けてほしいことは以下の3点です。
- 糸巻き形状は平行から緩めの逆ハの字に調整
- ハの字型は避ける
- 下巻きの形状も調整する
また、ラインの太さが変化すると巻き取り形状も変化します。
細糸は逆ハの字に、太糸はハの字になりやすいです。
ですので、下巻きとメインラインの太さが異なる場合、どちらも平行に巻くために下巻き時と上巻き時とで2回調整することになります。
少し手間に感じるとは思います。
ですが、密巻きのリールを快適に使うために欠かせない調整です。
④フェザリングで余分な糸ふけを出さない
キャスト後はしっかりとフェザリングを行いましょう。
フェザリングは、キャスト後から着水までの間で、人差し指でスプールリングをさわり、ラインの放出や着水後の糸ふけをコントロールするテクニック。
特にラインの放出抵抗の少ない密巻きのリールにおいて、糸ふけを抑えて巻き始めることがトラブル回避するのにとても重要です。
なぜなら、糸がふけたまま巻きだしてしまうと、スプール以外のところにラインが巻かれ、次のキャストでそれが原因でトラブルになってしまうからです。
着水までにフェザリングを行いラインのたるみがない状態から巻き始めましょう。
次のキャストでのライントラブルの回避につながります。
⑤テンションを掛けてラインを巻き取る
テンションを掛けてラインを巻き取ることを意識しましょう。
釣りの中では、渓流のルアーやエギングのように、ラインを張りにくい釣りもあります。
ですがそんな釣りにおいても、テンションを掛けてラインを巻くことはライントラブルを回避するうえで重要。
ですので、ロッドの先端からルアーまでのラインを張る、というよりも、スプールに巻き取るラインのテンションを意識してみましょう。
具体的には、ラインに対し直角になるようロッドを操作して巻き取るなどです。
こうすることで少しではありますが巻き取り時の抵抗が増え、ライントラブルを減らせます。
または、いつも以上にラインを巻き取ることも、トラブル回避に効果的です。
巻き取りの速いハイギアモデルを使用するのもよいでしょう。
とにかくテンションをかけながらラインを巻くことを意識しましょう。