今回は余ったアオイソメで作れて、1年間保存ができる塩イソメの作り方を解説します。
作り方は以下の通り。
- アオイソメを水で洗う
- 塩をまぶし1時間ほど水分を抜く
- 再度水洗いし、水気をとる
- もう一度塩をまぶし水抜き
- 片栗粉をまぶし、塩を落とす
- 容器に移し、片栗粉をまぶして完成!
「すぐに作り方が知りたい!」という方はこちらからそうぞ。
他にも塩イソメのアレンジ方法の紹介や、塩イソメでの実釣も行います。
ぜひ最後までご覧ください。
塩イソメとは
「塩イソメ」とは、塩で締め水分を飛ばしたアオイソメのことです。
釣りで余ったイソメで簡単に作ることができますし、あらかじめ仕込んでおけば思い立った時すぐに釣りに出ることができます。
キスのちょい投げ釣りが好きな私にとって、
「冷凍庫にイソメがあり、いつでもすぐ釣りに行ける」
この事実は安心感を与えてくれます。
塩イソメのメリットとデメリット
ここからは塩イソメのメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
まずはメリットです。
塩イソメのメリットは全部で4つ。
- 管理が楽
- いつでも釣りに行ける
- イソメを使いきれて経済的
- 針につけやすい
順番に見ていきましょう。
管理が楽
シロギスやカレイ、スズキなど様々な魚を狙える虫エサの「アオイソメ」。
乾燥と温度上昇に気をつければ一日程度は十分に使える釣り餌です。
しかしながら生き餌ですので、長く保存するには手間をかけないといけません。
しかも、アオイソメは死ぬと身が溶け使い物にならなくなります。
塩イソメにすると長期の保存が可能になり、管理も楽になります。
いつでも釣りに行ける
塩イソメは冷凍庫で1年ほど保存が可能なので、塩イソメのストックさえあればいつでも釣りに行けます。
エサの買いそびれもなくなりますし、短時間の釣行も行きやすい。
また、ルアー釣りのボウズ逃れで塩イソメをフトコロに忍ばせておき、いざというときに…なんて使い方もできちゃいます。
筆者は「マゴチ狙いだけど釣れない…」ってときに、隠し持っていた塩イソメでシロギスを狙ったりして楽しんでいます。
イソメを使いきれて経済的
塩イソメにすることで、余ったイソメを有効活用でき経済的です。
釣りに出かけた時、「餌のアオイソメが余って捨てるのもったいない」こんな風に思ったことありませんか?
かといって少なく買うと釣り場で足りなくって困りそう…
そんな時、多めにアオイソメを買って、余ったら塩イソメにすればいいのです。
塩イソメは冷凍で保存可能なので、次回、次々回の釣行に使えとても経済的です。
筆者は冷凍の塩イソメを釣り場にもっていき、余ったらそのまま再冷凍しています。
針につけやすい
塩イソメは締まっていて水分も抜けているので、針につけやすいです。
うねうね動いたり、体液でつるつる滑ったりすることがないので餌付けもうまくいきやすい。
また、噛まれたりすることもないので、生きたアオイソメが苦手な方でも大丈夫です。
デメリット
続いてはデメリットです。
塩イソメのデメリットは2つ。
- 加工に時間がかかる
- 生き餌に比べアピール力は低め
ひとつづつ確認していきましょう。
加工に時間がかかる
塩イソメは、水分を抜く工程があり加工に少し時間がかかります。
塩をまぶすだけなので面倒ではありませんが、待つ必要があるのです。
それでもメリットが大きいので作る価値はあります。
「釣行後は疲れて面倒だな…」という方は余裕のあるときにあらかじめ作っておくのもおすすめです。
大量に買って一気に作れば、加工も一度で済みます。
小分けにして冷凍しておけば、釣りが捗りますよ!
生き餌に比べアピール力は低め
塩イソメは水中で動かないため、生き餌に比べアピール力は低めです。
これは、塩イソメへの加工工程でイソメが締まってしまうからです。
しかし心配は無用です。
塩イソメは動かなくてもしっかりと釣れます。
「でも動かないと釣れにくくなっちゃうんじゃないの?」と心配な方には、記事後半で塩イソメの釣果も公開しています。
最後まで読んでいただき、安心して塩イソメを作ってもらえたらと思います。
塩イソメ作りで準備するもの
さてここからは、加工に入る前に塩イソメ作りに必要なものを確認しましょう。
必要なものは6つです。
- アオイソメ
- 食塩
- 片栗粉
- ざる
- キッチンペーパー
- 保存容器
食塩は多めに準備しておいてください。
ちなみに保存容器は、タッパーなどの蓋で密閉できる容器のほか、ジップロックなどの密閉できる袋でも大丈夫です。
塩イソメの作り方
ここからは実際に塩イソメを作って解説していきます。
手順は冒頭に書いた通りで、
- アオイソメを水で洗う
- 塩をまぶし1時間ほど水分を抜く
- 再度水洗いし、水気をとる
- もう一度塩をまぶし水抜き
- 片栗粉をまぶし、塩を落とす
- 再度片栗粉をまぶして完成!
です。
順番に確認していきましょう。
1.アオイソメを水で洗う
まずはアオイソメを水で洗いましょう。
釣具屋で買ったアオイソメには、酸欠や乾燥を防止のため砂のようなものが一緒に入っています。
取り出して、ざるを使って軽く水洗いし、砂を洗い落とします。
あらかた砂が落ちればOKです。
2.塩をまぶし1時間ほど水分を抜く
次はアオイソメに塩をまぶし、水を抜きましょう。
画像のように塩をまぶしたら、軽くざるを振ってまんべんなく塩を回します。
塩が全体にいきわたったら、1時間ほど置いて水分を抜きます。
3.再度水洗いし、水気をとる
塩をまぶして1時間経ちました。
再度水洗いをしましょう。
水洗い後です。
だいぶ水分が抜けました。
キッチンペーパーで水気をとります。
この時に取り切れなかった砂やゴミ等を見つけたら取り除きましょう。
ざるの水分もふき取っておきましょう。
4.もう一度塩をまぶし水抜き
水気をとったアオイソメをざるに戻し、もう一度塩をまぶします。
まんべんなく塩をまぶしたら、1時間ほど置きましょう。
慣れてきたら時間を調整してお好みの水抜き加減に調整することもできます。
ちなみに、塩をまぶした後にキッチンペーパーに乗せると水の抜けがいいです。
5.片栗粉をまぶし、塩を落とす
1時間ほど経ったら、塩を軽く落としたのち、片栗粉をあえます。
こうすることで塩が落ち、水分が抜けすぎてしまうことも防いでくれます。
6.容器に移し、片栗粉をまぶして完成!
片栗粉と塩を落としたら、保存容器に塩イソメを入れ新しい片栗粉をまぶします。
こうすると冷凍保存してもくっつかずに長持ちします。
上記は以前筆者が作った塩イソメです。
このように密閉容器にぱんぱんに片栗粉を詰めるとより長持ちします。
塩イソメは市販品もあるものの…
ここまでの作り方を見て「面倒だなあ…」と思った方は、市販品を買うという手段もあるとお伝えしておきます。
楽天市場やメルカリなどで販売されているのですが…少し値が張ります。
なので無駄なく、お得に使いたいならやはり自作がよいでしょう。
塩イソメのアレンジ方法
ここからは塩イソメのアレンジ方法を紹介します。
味の素
味の素に含まれるアミノ酸である、
- グアニル酸ナトリウム
- イノシン酸ナトリウム
- グアニル酸ナトリウム
これらには魚類の摂餌を促進する効果があると言われています。
2度目の塩をまぶす際に一緒に混ぜることで、食わせ力アップが見込めます。
塩にんにく
にんにくには、うまみ成分であるグルタミン酸が含まれています。
また、にんにくのあの匂い「ジアリルジスルフィド(二硫化アリル)」で、水には溶けませんが、魚類の摂餌刺激物質だと言われています。
マルキューの塩にんにくであれば塩も混ざっているので、これのみでアオイソメの水抜きを行うと効果的だと思います。
塩エビ粉
一般的にエビ(甲殻類)には、
- グルタミン酸
- アスパラギン酸
などが含まれており、グルタミン酸は真鯛に、アスパラギン酸は黒鯛に有効と言われています。
こちらも塩が含まれているので、水を抜きながらエビの集魚成分を浸透させることができます。
塩イソメで実釣してみた
ではここからは作った塩イソメでの実釣です。
今回はシロギス狙いで30分の短時間釣行してきました。
片栗粉がまぶしてあるので、滑りにくく餌付けも快適です。
海水に付けると身がプルプルに戻ります。
さっそく反応してくれたのはチャリコ(真鯛の幼魚)。
塩イソメにしても魚はしっかり反応してくれます。
ピンギスですが、本命のシロギスもしっかり釣れました。
最後にチャリコがかかって今回の短時間釣行は終了です。
ちなみに過去の釣行ではそれなりサイズもしっかり釣れています。
塩イソメにしても食わせの能力は十分!
なので安心して作ってみてください。
まとめ:簡単で保存がきく塩イソメ!まずは余ったイソメでつくってみよう!
塩で水分を抜くことで、管理が楽になり長期保存が可能になる塩イソメ。
エサを有効活用できるので、まずは余ったアオイソメで作ってみてください!
以上、佑(@yu_iianbai)でした。