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【シマノ、ダイワ、メジャクラ】初心者におすすめエリアトラウトロッド徹底比較!【2023年2月時点】

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どうも!佑(@yu_iianbai)です!

エリアトラウトに興味を持ったものの、ロッドは何を選んだらよいか悩んでいる方も少なからずいらっしゃると思います。

そこで、今回は実際にロッドを3本購入、実釣、比較して、今一番おすすめできるロッドは何かということを明らかにしていきます。

比較するロッドは下記の3本です。

  • ダイワ トラウトX AT 60XUL
  • シマノ トラウトライズ S60SUL
  • メジャークラフト トラパラエリア TXA-602SUL

この記事を読めば、後悔のない入門用エリアトラウトロッド選びができます。

結論:ダイワ トラウトX AT 60XULがおすすめ!

結論からお伝えします。エリアトラウト入門には、ダイワのトラウトX AT 60XULがおすすめです。

落ち着いたデザインのグリップ
バットにブレーディングX搭載
しなやかでハリのあるブランクス

大手3社がラインナップしている入門用トラウトロッドの中でもコスパがよく、性能のバランスも優れていて初心者にも扱いやすいロッドに仕上がっているからです。

比較するロッドの選出条件

前提として、比較するロッドの選出条件は下記の4つです。

エリアトラウト専用モデルであること

どの釣りでも同じですが、対象魚に合わせて設計されたモデルの方が、その釣りをストレスなく楽しめ、扱いやすく釣果も上がりやすいです。

エリアトラウトは特にその傾向があり、専用ロッドか否かによって釣果に差が出てしまいます。

他の魚用のロッドも流用できなくもないですが、それらのロッドはエリアトラウトに使用するにはしなやかさが足りません。

例えるなら、出刃包丁で野菜を料理するような感じです。できないことはないけれど、やりづらく向きません。

エリアトラウトを楽しみたいなら、エリアトラウトモデルのロッドを選びましょう。

実売価格10,000円以下程度のもの

エリアトラウトを始めるにあたって、ロッド以外にもリールやルアーなど、ほかに準備する道具があり、さらに実際にエリアトラウトを楽しむには、管理釣り場の入場料もかかりますのでなるべく費用を抑えていきたいです。

かといって、釣具屋の店頭でリールとセットで売られているような粗悪品や、ロッドのみ、裸で展示しているような釣竿の形をしたおもちゃを購入してはいけません。

なぜならそれらは性能も低く、魚を釣りにくくなったり、糸がらみ、いわゆるライントラブルのもとになってしまうからです。

入場料を払ってまで楽しみたいエリアトラウトで、性能が悪いため魚を逃したり、ライントラブルで時間を消費してしまっては本末転倒です。

また、これらの品はリセールバリューが悪いことが多く、手放す際、次に買うタックルの足しになるどころか、ごみになりかねません。

しっかりしたメーカー品の、エントリーモデルのロッドを選びましょう。

長さ6ft(約180cm)のSUL、XULのモデル

エリアトラウトに使うロッドの長さは6ft(約180cm)を基準に選びました。

なぜなら、汎用性も高く、多くの方にとって使いやすい長さだからです。

お子様や女性の方、背の低い方などは5ft(約150cm)や5ft6inch(約165cm)ほどの少し短めのモデルもおすすめです。

比較するロッド

上記の選出条件で選び、購入したロッドの簡単な説明に参りましょう。

ダイワ トラウトX AT 60XUL

ダイワのトラウトX AT60XULは、前身のトラウトXから2022年にモデルチェンジしたエリアトラウトモデルで、今回の3本の中でもっとも新しいモデルとなります。

バット部分に竿のねじれを抑制するブレーディングXという技術が搭載されており、持ち重り感の低減や操作性の向上に寄与しています。

また、冬の水上公園を利用したプールトラウトなどで扱いやすい長さの4ft、4ft6inch、5ftのグラスソリッドティップモデルもラインナップされています。

大人から子供まで、幅広くおすすめできるロッドです。

シマノ トラウトライズ S60SUL

シマノのトラウトライズ S60SULは、2019年に3回目のモデルチェンジをした、入門用エリアトラウトロッドとして歴史あるモデルです。(初代は2007年発売)

2代目モデルから20g前後の大幅な軽量化を施され、軽さと扱いやすさを両立したモデルとなっています。

ラインナップに短めのモデルが存在しないので、万人におすすめとは言いづらいですが、軽量でハリがありつつもしなやかなブランクス、握りやすいリールシートなど、今回選出した3本の中でも一番高性能のロッドと言えます。

メジャークラフト トラパラエリア TXA-602SUL

メジャークラフトのトラパラ エリア TXA-602SULは2019年末にモデルチェンジしたトラパラのエリアモデルです。

5ftからのラインナップがあり、握りやすいコルクグリップや竿の収納袋が付属するなど初心者におすすめできるモデルです。

ロッドの自重は非公開ですが、今回実測したところ3本の中で最も軽量であったこともあり、初心者におすすめしやすいロッドです。

手に取り、魚を釣ってみて

さてここからは実際に購入し手に取って、魚を釣ってみて比較していきます。

比較する項目については以下6項目です。

  • デザイン
  • グリップの出来
  • 重量
  • ハリの強さ
  • キャスト性能
  • パワー(魚の寄せやすさ)

です。それでは始めましょう!

デザイン

デザインを比べてみましょう。今回の3本の全体像はこんな感じです。

トラウトX AT 60XUL
トラウトライズ S60SUL
トラパラ エリア TXA-602SUL

ぱっと見で違いが明らかなのはガイドの数や種類、大きさで、以下のような違いがあります。

  • トラウトX AT60XUL
    のみガイドが7つで、グリップ側のガイド(バットガイド)が他の2本に比べ大きくよりグリップ側につけられています。
  • トラウトライズ S60SUL
    のガイドは6つで、大きさも標準的です。トラウトライズのみトップガイドのリング素材にSiCを使用しています。
  • トラパラ エリア TXA-602SUL
    はガイドは6つで、同じ6つのトラウトライズよりガイドの位置が少し下(グリップ方向)によっていて、リング径も3本の中で一番小さいです。

基本的にガイドの数が増えれば増えるほど高感度になり、パワーが増え、糸ヨレでのトラブルは減少する傾向にありますが、重量の増加につながります。

また、一般的にガイドのリング系の小さいほうが、キャストの正確性があがり、またライントラブルも減少する傾向にあります。

ちなみにSiC(シリコンカーバイト)は放熱性や硬度に優れ、摩擦の少ない素材です。

ブランクス自体のデザインは以下のようになっています。

トラウトX AT 60XUL
トラウトライズ S60SUL
トラパラ エリア TXA-602SUL
  • トラウトX AT 60XUL
    透明の塗装をしたような、黒に近いグレー。なでると細かい凸凹を感じはしますがその一つひとつはなめらかです。
  • トラウトライズ S60SUL
    軽量化による振り抜けのよさを追求し塗膜なしのグレー。触れるとカーボンテープの巻き後の凹凸を感じます。シマノによると特殊表面加工が施されているそうです。
  • トラパラ エリア TXA-602SUL
    黒い塗装が施されているのか、透明の塗膜が厚いのか色は黒いです。表面はなめらかで凹凸はほぼ感じません

基本的には、塗膜が薄い(もしくは無塗装)ほどブランクスの本来の性能を発揮しやすくなり、軽くなりますが、無研磨だとロッドにテープの跡がのこり、凸凹した仕上げになります。

続いてはバット部分のデザインを見てみましょう。このような感じです。

トラウトX AT 60XUL
トラウトライズ S60SUL
トラパラ エリア TXA-602SUL
  • トラウトX AT 60XUL
    ガイド巻き付けに使用されているゴールドのピンラインのほかにオレンジのピンラインも使用し装飾されています。
    モデル名なども読みやすく、反対側にはロッドのスペックが表記してあります。
  • トラウトライズ S60SUL
    無塗装のブランクスの、バットの根本部分のみ黒の塗装が施されており、よいアクセントになっています。
    筆記体で書かれたモデル名もスタイリッシュで、その反対側にはしっかりスペック表記もあります。
  • トラパラ エリア TXA-602SUL
    モデル名の表記が大きく、スペック表記も同じ面にあるため把握しやすいです。
    バット根本部分はブラウンに塗り分けられ、シルバーのピンラインで彩られています。

トラウトX AT60XULはシンプルな装飾の施されたデザインで、トラウトライズ S60SULは無駄をそぎ落とした感じのデザイン。

トラパラ エリア TXA-602SULは一番カラフルですが大きな表記も相まって若干、入門ロッドにありがちなチープさを感じます。

グリップの出来

続いてはグリップの出来を見ましょう。

トラウトX AT 60XUL
トラウトライズ S60SUL
トラパラ エリア TXA-602SUL

リールをセットした状態は以下のような感じです。

トラウトX AT 60XUL
トラウトライズ S60SUL
トラパラ エリア TXA-602SUL
  • トラウトX AT 60XUL
    EVA素材素材を使用したセパレートグリップを、シャンパンゴールドのパーツで加飾したシンプルで落ち着いたデザインのグリップです。
    リールシート部分にはカーボン調の印刷がされています。
    リールをセットすると、ナットとリールシートの部分に3mm弱の隙間ができます。またリールを固定するリング部分の当たり心地が少々気になります。
  • トラウトライズ S60SUL
    コルクとEVAを使い分け、シルバーのパーツを使ったシンプルなセパレートグリップです。
    シマノオリジナルのリールシートは握り心地がよく、力がかかる部分にコルクが使われているためグリップもよいです。
    ナットとリールシートの隙間もありません。
  • トラパラ エリア TXA-602SUL
    コルクをふんだんに使ったセパレートタイプのグリップです。
    コルクが触れる面積が多く、触り心地、握り心地がよく、滑りづらいです。
    実釣の際は、ナットのねじ山が露出している部分と、滑り止めの凸凹があるナットの表面が指に触れます。

トラウトX AT 60XULのナットとリールシートの隙間は、見た目こそ気になってしまいますが、実際に釣りをするときはまったく問題ありませんでした。リング部分の当たり心地に関しても、比較対象がなければ気が付くかつかないか、といったレベルです。

トラウトライズ S60SULのグリップ、サイドがくびれてリールの反対側が盛り上がっているリールシートはこの3本の中では一番の仕上がりになっており、握り心地、フィット感共に良好です。

トラパラ エリア TXA-602SULは握り心地と触り心地はよいです。釣り方、握り方によっては、ねじ山部分と凹凸した表面のナットが指に触れてしまい、その際の感触はあまりよくありません。ですがその部分を避けながら釣りをすることもできますし、慣れてしまえばそこまで気になりません。

自重(重量)

続いては重量を比較してみましょう。

トラウトX AT 60XUL
トラウトライズ S60SUL
トラパラ エリア TXA-602SUL

ちなみにロッドの重心はほぼ一緒です

  • トラウトX AT 60XUL
    実測した結果は76.5g、カタログスペックでは80gです。
    メーカーの公表値より3.5gほど軽くなっています。
  • トラウトライズ S60SUL
    実測結果は77g、カタログスペックは77gです。
    メーカー公表値と同じ結果が実測でも得られました。
  • トラパラ エリア TXA-602SUL
    実測値は53.5g、メーカー公表はなし、非公開です。

実測の結果、自重はメジャークラフトのトラパラ エリア TXA-602SULが53.5g他の2本より20gも軽量であることがわかりました。

また、カタログスペック上では80gのトラウトX AT60XULが、実測では3.5g軽く、トラウトライズS60SULとほぼ同じ重量となっています。

ちなみにロッドの重心の位置はほぼ同じなのですが、シマノのトラウトライズ S60SULのみ若干の先おもり感を感じました。

リールを取り付けるとほぼ感じなくなり、実釣には影響は出ませんが、超軽量のリールの場合はほんの少し先おもり感を感じるかもしれません。

ハリの強さ

続いてはハリの強さです。

  • トラウトX AT 60XUL
    必要充分なハリがあり、柔らかさとのバランスもちょうどよく、実際の釣りにおいても一番扱いやすかったです。
    キャストやロッドアクションもやりやすく、魚を掛けた時にはしっかりと曲がり魚の引きをいなしてくれます。
  • トラウトライズ S60SUL
    ロッドのスペックが他ロッドと比べ若干固めなことを差し引いても、ハリがありしゃっきりしていると感じます。
    ロッドアクションのつけやすさは3本中トップです。キャスト時はしっかりとルアーの重みを乗せてロッドの反発を活かす必要があります。
  • トラパラ エリア TXA-602SUL
    3本の中では一番ハリが弱めで柔らかめですが、それゆえに魚が乗りやすいです。
    柔らかさとのバランスもよいので、腕力のない方や初心者の方でもロッドの反発を利用してのキャストの感覚が掴みやすいと思います。

ダイワのトラウトX AT 60XULは丁度よいハリがありしなやかで、柔らかさとのバランスがよく扱いやすいロッドに仕上がっています。

シマノのトラウトライズはかなりハリがあるためある程度ルアーフィッシングに慣れている方のほうが扱いやすいと思います。

メジャークラフトのトラパラ エリア TXA-602SULはハリも弱めで柔らかめなので、初心者の方や、腕力に自信のない女性やお子様などにおすすめです。

キャスト性能

続きましてはキャストの性能を比較します。

実際に管理釣り場で釣りをして比較しました。
  • トラウトX AT 60XUL
    適度なハリとしなやかさで、1~3g台のルアーが特に投げやすく、飛距離も出しやすいです。
    ロッドのぶれも少なく、キャストのしやすさとも相まって、キャストの正確性も良好です。
  • トラウトライズ S60SUL
    他ロッドに比べて硬めの番手のせいもありますが、かなりハリがあるために1.5g以下のルアーはキャストしにくく、慣れていないと飛距離と正確さが落ちそうと感じます。
    逆に2g以上のルアーのキャストとなるとトラウトXより投げやすいです。
  • トラパラ エリア TXA-602SUL
    柔らかくハリも少ないため、軽量ルアーでもロッドの反発を利用してキャストすること自体はすごくやりやすいです。
    ですがキャスト時のロッドが少しぶれるために正確さは他と比べると劣ると感じます。

キャストの飛距離はについては3本中、トラパラ エリア TXA-602SULが少しだけ劣るかなという感じですが、軽量ルアーの投げやすさだけでいえばトップです。

逆にトラウトライズ S60SULはハリがあるため、ルアーが軽量になればなるほど、キャストが難しくなる印象を受けました。ハリがあるロッドが好みの方は、使用するルアーの重量によっては、S60SULではなくS60XULも検討することをおすすめします。

トラウトX AT 60XULはハリと柔らかさのバランスがよく、ロッドに表記された適合ルアーウエイト(0.8g~4.0g)であるなら初心者から上級紙まで扱いやすく投げやすいと感じると思います。

パワー(魚の寄せやすさ)

最後はロッドのパワーの比較です。実際に魚を釣ってみました。

トラウトX AT 60XUL
トラウトライズ S60SUL
トラパラ エリア TXA-602SUL
  • トラウトX AT 60XUL
    柔らかめのロッドですが程よいパワーがあり、しっかりとしなって扱いやすく、柔よく剛を制すといった感じで30cm前後までのニジマスであれば難なく寄せてくれます。
  • トラウトライズ S60SUL
    3本の中で一番パワーがあり、40cmクラスのトラウトまでならぐいぐい寄せられるポテンシャルがあります。
    ハリがある割にはしなやかに曲がり、魚の引きを充分いなしてくれます。
  • トラパラ エリア TXA-602SUL
    3本の中ではパワーがありませんが、パワーが不足しているかと言えば、そんなことはありません。30cmまでの魚でしたら特に努力せずに釣りあげられます。
    魚を掛けるとかなり曲がってくれるので小さなマスでもバラしづらいと思います。

番手が多少違うこともありますが、シマノのトラウトライズS60SUL一番パワーがあるなと感じます。
個人的には、キャスト時や操作時にはハリがあり、魚を掛けると割と曲がりパワーもあるトラウトライズが好みです。

ダイワのトラウトX AT 60XULは「しなやかで適度なハリのあるバランスのよいロッド」という第一印象通りにしっかりと曲がり、パワーも適度にあり本当に扱いやすいロッドだなと感じます。

メジャークラフトのトラパラ エリア TXA-602SULはパワー不足ではないですが、かなり柔らかいです。
なので小さな魚がたくさんいるエリアでの使用や、魚をバラさずにお子さんや彼女さんに何とか1匹、釣りあげてもらいたい時などに使っていただきたいなと感じました。

まとめ:高性能でバランスのよいダイワのトラウトX AT 60XULがおすすめ!

今回比較した3本の内、エリアトラウト入門に1番のおすすめのロッドはどれかと問われれば、デザインやハリ、パワーや柔らかさやキャストの性能が平均的に高くバランスのよい、ダイワのトラウトX AT60XULがおすすめです!

エリアトラウトに挑戦しようとしているまったくの釣り初心者の方にも、また、エリアトラウトにも手を伸ばそうとしている他のルアーフィッシング経験者の方にもおすすめできる1本です。

しかし、他の2本がまったくおすすめできないわけではありません。使用者の好みや体格、使用状況によっては「最適なエリアトラウト入門ロッド」になりえます。


ハリのあるロッドが好みの方や、リールシート周辺の出来がよいものが欲しい方はシマノのトラウトライズ、腕力に自信がなく軽いロッドが欲しいという方はメジャークラフトのトラパラ エリアを検討する価値はあります。

自分にぴったりのロッドを選んで、エリアトラウトを楽しみましょう。

ABOUT ME
佑@新潟の釣り人
釣りをより「快適に」「楽しめる」ようになる情報の提供を心掛け、日々発信しています。 釣り歴は30年弱で、ルアー釣りがメイン。 最近エサ釣りの奥深さを再認識し勉強中!