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【インプレ】シマノの19トラウトライズ S60SULの自腹&実釣レビュー【入門ロッド】

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

今回はシマノのトラウト入門ロッド、トラウトライズのS60SULインプレです。

結論からお伝えします。

  • ハリがあるロッドが好みの方
  • 重めのルアーを使う方
  • リールシートの出来がよいロッドが欲しい方
  • 単純にデザインが気に入った方

におすすめできるロッドです。
おすすめの理由を長所と短所に触れながら解説していきます。

前提条件

詳しくは3本を比較する記事にまとめますが、軽く触れておくと、

  • 入手性のよい国内メーカーのもの
  • エリアトラウト専用モデルで、実売価格10,000円以下程度であること
  • 6ft(約180cm)前後のもの
  • 1~3gのルアーを3~4lbのナイロンラインで使用する

この条件で選出しています。

入門用エリアトラウトロッド3本の徹底比較記事はこちらです。

長所

出来のよいリールシート、グリップ

リールシート裏側は緩やかなアーチを描いており、手のひらに触れる面積が増え安定します。また側面は無駄な部分をそぎ落としたような形で握りやすく扱いやすいシマノオリジナルのリールシートです。

またグリップは、キャストやリーリング時に主にグリップを担う部分にはコルク素材、そのほかはEVA素材と使い分けられ使用時の握り心地がよいです。

特に感心したのはリール固定のナットを締め付けた際、リールシート部分に隙間が生まれないように設計してあることです。

実売価格10,000円以下程度の価格帯のロッドの中において、リールシートやグリップ部分の作りがよいのは間違いなくトラウトライズです。

ハリがあり、パワフルなブランクス

購入後に触ってみてすぐ、また実釣の際も感じましたが、このシマノ19トラウトライズS60SULは同価格帯の他のロッドに比べてハリがあります

これは僕のもっているシマノの07トラウトライズの60SUL(かなりだるい)や、同じくシマノのカーディフエリアスペシャル62SUL(柔らかくてハリもある)と比べても同じで、かなりパリッと、シャキッとしています。

個人的に最近のシマノの低価格帯のルアーロッドはハリがある傾向にあると思います。しゃっきりとしたロッドが好みの方はお気に召すでしょう。

バットのパワーもあり、掛けた魚を寄せる力についてもこのクラスでは一番で、しっかりと曲がりながらも魚の寄せてきてくれます

ちなみに19トラウトライズ、S60SULのブランクスはグリップ根元のみ塗膜が乗っていて、その先は軽量化による振り抜けのよさを目指し、特殊表面処理が施された無塗装無研磨のアンサンドフィニッシュです。

なのでブランクスのデザインについては、凹凸のある、マットな黒に近いグレーという仕上がりになっています。

シックなデザイン

要所にコルクを使い、ガンメタリックシルバーで加飾された出来のよいシマノオリジナルリールシート、グリップ。アンサンドフィニッシュによってマットで落ち着きのあるブランクスなど、全体的に落ち着きのあるデザインになっています。

特にエントリーモデルは野暮ったいデザインになりがちな中、この19トラウトライズはかなりあか抜けたシックなデザインに仕上がっています

個人的にこのデザインであれば、高級なロッドに紛れ込ませても違和感なくなじむと思います。

トップガイドにSiC(シリコンカーバイト)リングを採用

以前Twitterでお伝えした通り、シマノの19トラウトライズのみ、この価格帯でトップにSiCガイドリングを採用しています。

SiC(シリコンカーバイト)はかなり硬質の素材で摩耗に強く、また熱伝導率も高くラインの摩擦熱を素早く放出することができる優れたガイド素材です

短所

若干、先重り感がある

今回比較した入門用トラウトロッド3本のなかで、このシマノ19トラウトライズS60SULは若干、先おもり感があります。

先おもりとは文字通りロッドの先の方を重く感じる(基本的にはロッドの重心がティップ側にあれあるほど感じやすい)ことです。

なぜ先おもり「感」なのかと言えば、実際に比較した際に、重心が他のモデルに比べティップ側にあるわけではなく、また重量自体が多いわけでもないのにティップ側が若干重たく感じるからです。

リールを取り付ければ先おもり感はかなりやわらぎますが、軽量なリール(170g前後)を使用すると気になる方もいらっしゃるかもしれません。

僕は実釣時、200gのリールと170gのリール両方で試しました。200gのリールをセットした状態だと全く気になりませんが、170gのリールをセットした際はわずかながら先おもり感がしました。

しかしながら、リールをセットした状態の先おもり感は、他タックルとの比較がなければ(特に初心者さんは)気づけないレベルだと思います。

ちなみにティップ側のピースの重量も全く同じでした。テーパーやガイドセッティングによるものなのでしょうか…不思議です。

近いうちにモデルチェンジの可能性がある

シマノのトラウトライズは息の長いモデルで、2007年に登場し、2013年、2019年とモデルチェンジを行っています

今までと同様に6年のスパンでモデルチェンジするのであれば次のモデルチェンジは2025年、つまりあと2年です。新しいものが好きな方には思案のしどころではないでしょうか。

個人的には、リセールバリューをそこまで気にするモデルではないし、モデルチェンジ後に値上がりの可能性もあるため、19トラウトライズが気に入ったのであれば早めに購入して使い倒すことをおすすめします。

まとめ:できのよい入門トラウトロッド

シマノの19トラウトライズのエリアモデルのS60SULの実釣インプレ&レビューのまとめです。

  • リールシートの出来がよく、握りやすく良いデザインのグリップ
  • ハリがあり、魚を寄せ能力の高いパワフルなブランクス
  • 落ち着いたシックなデザイン
  • わずかではあるが、若干の先おもり感がある
  • デビューから4年が経過したモデル

デビューから5年が経った古いモデルではあります。
が、優れた設計のデザインやシャキッとしたブランクスで他の優れたロッドと比べても甲乙つけがたいです。

デザインが気に入った方、またはハリがあるロッドが好きな方、比較的重めのルアーを使用する予定の方はぜひ検討してみてください。

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また、今回はS60SULをレビューしましたが、もう少しやわらかいシマノのトラウトロッドが欲しい方には同じく19トラウトライズのS60XULも検討するモデルとしておすすめします。

以上、佑(@yu_iianbai)でした。

佑@おだ釣りfrom新潟
釣りをより「快適に」「楽しめる」ようになる情報の提供を心掛け、日々発信しています。
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