今回はアジングの仕掛けとその特徴の解説していきます。
実は、アジングの仕掛け=ジグヘッドリグ(ジグ単)です。
なぜならアジングの一番の魅力は、エステルライン+ジグ単で感じられるダイレクト感だから!(異論は大いに認めます)
しかしながら、遠めや深めのポイントを狙う場合は他の仕掛けも使えるとよいことも事実。
そこで今回は、
アジングで使える仕掛けとその特徴を解説していきます。
今回紹介する仕掛けは全部で9種類。
- ジグヘッドリグ(ジグ単)
- スプリットショットリグ
- キャロライナリグ
- フロートリグ
- ダウンショットリグ
- メタルジグ
- メタルバイブ
- シンキングペンシル
- 極小プラグ
この記事を読めば、もうアジングの仕掛け選びに迷うことはないでしょう。
アジングで主流のジグヘッドリグは、ヘッド形状や材質による違いも解説!
ひとつづつ順番に見ていきましょう。
1.ジグヘッドリグ(ジグ単)
「ジグヘッド単体」、略して「ジグ単」。
この仕掛けは最もスタンダードで、他の仕掛けの基本ともなる仕掛けです。
おもりと一体となった針にワームを刺して使用する「ジグ単」
この仕掛けには以下の特徴があります。
- ワームを付けるだけなので簡単
- おもりつきのため操作感がよい
- アジのあたりもダイレクトに伝わって楽しい
このジグ単は、仕掛けがシンプルでアジのあたりもダイレクト。
特にエステルラインと組み合わせると、フォール中もあたりが取りやすくめっちゃ楽しい!
「アジング=エステルラインでのジグ単」
と考えても問題ないほど主流なのがこの「ジグ単」です。
ジグヘッド形状の違いによる特徴
ここからはジグヘッドの形状による違いを見ていきましょう。
アジングのジグヘッドの形状は主に以下の4つ。
- 丸型(ラウンド型)
- 砲弾型(バレット型)
- 船型(アーキ―・コブラ型)
- 矢じり型(デルタ型)
順番に見ていきましょう。
丸型
- 適度な引き抵抗がある
- フォールスピードは早め
- 浮き上がりも早め
- キャストの飛距離に安定感がある
数あるジグヘッドのヘッド形状の中でも、最も一般的なのがこの丸型です。
癖がなく、しっかりとした操作性で初心者から上級者まで扱いやすいオールラウンダー。
丸型をもとにヘッド形状を工夫し、操作性や引き抵抗、アピール力の向上などを狙った様々なモデルがあります。
代表的な製品はティクト「アジスタ!」、がまかつの「宵姫ラウンド」などです。
砲弾型
- 引き抵抗は少ない
- フォールスピードは少し遅め
- 浮き上がりにくい
- スイミング姿勢が安定している
- キャストの飛距離も安定
メバリング用ジグヘッドの形状としてポピュラーな砲弾型ですが、アジングでも使えます。
スイミング時の姿勢が安定しているため、ただ巻きでの使用がメイン。
リフト&フォールよりもただ巻きに反応がよいときはこのジグヘッドの出番です。
代表的な製品はカルティバ「アジ弾丸」やイッセイ海太郎の「レベリングヘッド」です。
船型
- 引き抵抗少なめ
- フォールスピード遅め
- 若干浮き上がりやすい
- スイミング姿勢も割と安定
底面で水を受ける船型は、丸型と砲弾型の中間的な特徴をもつジグヘッドです。
ただ巻き、リフト&フォールもこなし、ボトムでも安定する形状で汎用性の高いモデル。
リフト&フォール主体のアジングから、ただ巻き主体のメバリングまで幅広く対応します。
代表的な製品はがまかつ「宵姫コブラ」、土肥富の「レンジクロスヘッド」など。
矢じり型
- 引き抵抗は少ない
- フォールスピード少し早め
- 浮き上がりにくい
- トゥイッチで左右に激しく動く
矢じり型は左右に激しく動いて魚を誘う「ダートアクション」がメインのジグヘッドです。
竿先でラインを叩くように張ってダートさせ、その後のフォールやただ巻きで食わせます。
緩急の付いたメリハリのある動きに反応のよいときに効果的なジグヘッドです。
代表的な製品はジャッカル「キビキビダートジグヘッド」、マグバイト「アジキラージグヘッド」です。
ヘッド材質による特徴
ここからはヘッドの材質による特徴を見ていきます。
アジングジグヘッドのヘッド材質は主に次の4つです。
- 鉛
- タングステン
- スズ・亜鉛合金
- ハイブリッド
順番に確認していきましょう。
鉛
- 価格が安い
- 製品の種類が豊富
- 柔らかく傷がつきやすい
鉛製のジグヘッドは、最も一般的なジグヘッドです。
安価で加工性もよいため、各社の様々なジグヘッドに採用されています。
タングステン
- 価格が高め
- 製品の種類はそれなり
- 高比重
- 硬く傷がつきにくい
タングステン製のジグヘッドも、鉛製ほどではありませんがポピュラーなジグヘッド。
高比重のため、キャストの飛距離が伸びやすく、フォールスピードも速めです。
代表的な製品はダイワ「月下美人 アジングジグヘッド TG」、シマノ「ソアレ カケガミTG」、ティクト「アジスタ!TG」など。
スズ合金、亜鉛合金
- 価格は鉛製と同程度
- 製品の種類は少ない
- 鉛より密度が小さく軽い
鉛より密度の低いスズ合金や亜鉛合金のジグヘッドは、スローな釣りが得意なジグヘッド。
浮き上がりやすく、フォールも遅いので漂わせるような誘いが得意です。
鉛+樹脂のハイブリッド
- 価格は少し高め
- 製品は1種類のみ
- 鉛単体よりかなり軽い
- 飛距離は少し劣る
鉛に樹脂コーティングを施した「ゼログラヘッド」はスローフォール特化型ジグヘッド。
低比重のヘッドの超スローフォールでアジを魅了します。
空気抵抗があり飛距離は落ちますが、レンジキープがしやすいのが特徴です。
迷ったら丸型の鉛ヘッドがいい
アジングの仕掛けにおいて、ジグヘッド選びに悩んだら、
「丸型の鉛製ジグヘッド」
を選びましょう。
なぜなら、オールラウンドで活躍する汎用性の高さと、どこでも手に入る入手性の高さを兼ね備えているからです。
2.スプリットショットリグ
スプリットショットリグは、ジグヘッドやノーシンカーリグ(針とワームのみの仕掛け)の手前にシンカー(おもり)を固定して使う仕掛け。
基本的に、ジグヘッド側の重量より重いシンカーを取り付けます。
ジグ単の仕掛けと比べ、飛距離も出しやすく深場も釣りやすくなります。
シンカーの方が先行して動くため、その先にあるワームの動きを想像しアクションさせることが大切です。
おもりの種類と特徴
ここからはスプリットショットリグに使用するシンカーの特徴を見ていきましょう。
スプリットショットリグのシンカーは主に2種類。
- ガン玉(割りビシおもり)
- 専用シンカー
順番に見ていきましょう。
ガン玉(割りビシおもり)
- 価格は安い
- 取り付けが簡単
- 取り外しも簡単
- 他の釣りにも使える
ガン玉でのスプリットショットリグは、ジグ単からラインを切らずに仕掛けを変えられるのが最大のメリットです。
脱着が簡単で、餌釣りにも流用可能。
欠点は、ガン玉の開口部の付け根が裂けてしまうと使えなくなることくらい。
注意点としては、ガン玉はゴム張りタイプを選ぶこと。
こうすることでラインブレイク防止になり、ジグ単に戻すときもガン玉を外すだけで済みます。
フジワラの「ゴムコートガン玉セット」が入手性もよく使いやすいです。
専用シンカー
- ガン玉より価格は高め
- 重さの変更が簡単
- 仕掛けの長さの変更も簡単
- シンカーが長持ちする
専用シンカーは、ラインに通したストッパーをおもりの上下に通し固定する方式。
事前にラインにストッパーを通したり、ジグ単に戻すときにストッパーを外す手間はかかります。
ですがシンカー自体の脱着が簡単で、道具も必要ないので仕掛けの長さや重さの変更がスピーディー。
代表的な製品はアルカジックジャパンの「スプリットシンカー」、ダイワの「月下美人 TG アジングシンカー」です。
3.キャロライナリグ
キャロライナリグもスプリットショットリグと同様、ジグヘッドやノーシンカーリグの手前にシンカーを付けて使用します。
シンカーが誘導式で、基本的に重めのシンカーを使用するところがスプリットショットリグとの違いです。
誘導式のため、仕掛けづくりや変更には手間がかかります。
ですが当たりがダイレクトに伝わり、根掛かりの際にもシンカーを回収しやすいというメリットがあります。
おもりの種類と特徴
バレットシンカー
- 価格が安い
- 重さの種類も豊富
- フォールが早い
バレットシンカーはバス釣りなどに使われる銃弾型の中通しおもり。
どの釣具屋さんにもおいてあり手に入れやすく、価格も安いです。
後述の専用シンカーと比べると比重が高くフォールが早いため、深場か底を釣りたいときにおすすめです。
専用シンカー
- 少し高価
- 種類は少ない
- フォールが比較的ゆっくり
- 浅場も探りやすい
- 飛距離が出る
キャロライナリグ専用シンカーは浮力やフォールの姿勢、スピードを考え設計されています。
これにより、単純な中通しおもりでのキャロライナリグより、中層や表層を釣りやすくなっています。
代表的な製品はティクトの「Mキャロ」、アルカジックジャパンの「ARキャロフリーシンカー」です。
4.フロートリグ
フロートリグは、飛距離を出しつつも浅場をゆっくり釣りたいときに使う仕掛けです。
イメージとしては、前述のキャロライナリグのシンカーが「飛距離のでるウキ」に置き換わった仕掛け、という感じ。
こちらも基本、仕掛け作りに手間はかかりますが、ジグ単では探れない遠いポイントをスローに釣れるメリットがあります。
フロートの種類と特徴
中通し(誘導式)
- あたりがダイレクトに伝わる
- ジグヘッドを上下させられる
- 仕掛けを組むのが少し面倒
- 種類が豊富
中通しフロートはフロートリグで唯一、ウキを支点にジグヘッドを上下させ魚を誘える仕掛け。
ラインがフロートの中を通っているため、た当たりも感じやすいです。
またフロートは浮かぶものから沈むものまであり、重さのラインナップも必要十分。
代表的な製品はアルカジックジャパンの「ぶっ飛びRockerⅡ EVO」やハヤブサの「メバルロケット」です。
ワンタッチタイプ
- 取り付けが簡単
- 種類は少なめ
- 価格は高め
ワンタッチタイプのフロートはジグ単からの変更がとても簡単です。
脱着が簡単なため、仕掛けの長さの変更や、ジグ単に戻すのも手間がかかりません。
誘導式よりはダイレクト感には欠けますが、それを補って余りある手軽さです。
代表的な製品はシマノの「ソアレ アウトシュート」、「ソアレ タイディ」やアルカジックジャパンの「シャロ―フリーク プチ」です。
直結びタイプ
- 仕掛けを組むのが簡単
- 他タイプに比べ操作感がいい
- 飛距離が出る
直結びタイプでのフロートジグは、メインラインとリーダー結束時の余ったラインにフロートを直接結ぶ仕掛けで、「Fシステム」とも呼ばれます。
フロートとジグヘッドが並列につながるため、操作性もよく、飛距離も出やすいです。
代表的な製品はアルカジックジャパンの「シャロ―フリーク」です。
5.ダウンショットリグ
ダウンショットリグはおもりがワームより下につく、いわゆる「胴突き仕掛け」です。
深場や流れの中を効率よく探れて、飛距離も出るのがメリット。
基本的には枝ハリスを出して軽量のジグヘッドを結び使用しますが、フックがノーシンカーならバス釣りのように直でも結べます。
あらかじめ仕掛け組んでおき、サルカンやスナップで取り付けられるようにしておくと変更も簡単になります。
6.メタルジグ
- 飛距離が出る
- 遠方や深場も探りやすい
- 他の魚種も釣りやすい
メタルジグは、棒状の金属に魚を模した塗装をしたシンプルなルアーです。
ジャーキングやトゥイッチ、ただ巻きやリフト&フォールなど様々な誘い方ができ、風にも強く飛距離も抜群。
遠くでナブラが湧いたとき、チャンスを逃さぬよう1~2個くらいはボックスに忍ばせておきましょう。
アジングでのおすすめはシマノの「ソアレ A-ジグ」、デュオの「テトラワークス テトラジグ」など。
7.メタルバイブ
- 飛距離が出る
- ただ巻きでアクションする
- 適度な引き抵抗
- 他の魚種も釣りやすい
メタルバイブは「メタルバイブレーション」の薄型の金属プレートに塗装を施したルアーで、別名「鉄板」とも呼ばれます。
アイがボディの中心付近にあり、巻くだけで頭を下げながら細かく振動して魚を誘います。
アジの他、メバルやカマス、メッキやセイゴ釣りにも使える万能ルアーです。
アジングでのおすすめはクリアブルーの「アジコンバイブ」、ジャッカルの「ナノバイブ」などです。
8.シンキングペンシル
- 適度な重みで操作感がよい
- ただ巻きとフォールで簡単に誘える
- 大きめのシルエットで高アピール
シンキングペンシルは、沈む「ペンシルベイト」で、文字通り鉛筆のように細長い形状のプラグ。
ただ巻きでは左右にふらふらとS字を描くようにアクションします。
ワームに比べボリュームのあるシルエットで存在感もあるため、アジが小魚を捕食しているときに使いたいルアーです。
代表的な製品はクリアブルーの「アジクト」シリーズです。
9.極小プラグ
- 表層付近も攻めやすい
- ジグ単のように使える
- フグやベラに強い
- 見た目がかわいい
アジングの極小プラグは、主にシンペンタイプのルアーです。
軽く浮き上がりやすいので、主に浅場のアジやメバルを狙うために使われます。
ジグ単と同じくらいの重さで扱いやすく、ワームのようにフグやベラにぼろぼろにされないのが大きな利点。
代表的な製品はジャクソンの「ミジンコ」、ダイワの「月下美人 アジング澪示威SOLID」です。
状況に合わせて仕掛けを変更し、釣果アップを狙おう
今回はハードルアー含め9種類のアジングの仕掛けを解説しました。
状況に合わせて仕掛けを変更して、楽しいアジングをより満喫しましょう!
以上、佑(@yu_iianbai)でした。